THE KERAFFECT JOURNAL / No.2

REPEATED
APPLICATION
STUDY

繰り返すケアで、
毛髪への浸透はどう変わるのか。

VK BOOSTER SERUM MISTの繰り返し適用による毛髪内分布を可視化。適用なし・1回・5回・10回の毛髪断面を比較しました。

KERAFFECT VK BOOSTER SERUM MIST

KERAFFECTでは、製品に配合する原料単体の性能だけではなく、 複数の成分を組み合わせた「完成処方」が毛髪上でどのような挙動を示すのかを、 重要な研究テーマとしています。

前号では、VK BOOSTER SERUM MISTを適用した毛髪内部に、 製品由来の蛍光分布が確認された試験をご紹介しました。 今回はCroda Japan R&Tにて、 適用なし・1回・5回・10回の毛髪断面を比較し、 繰り返し適用による蛍光の変化を観察しました。

5回・10回適用では、1回適用と比べてより明瞭な蛍光が確認され、 繰り返し適用により毛髪への浸透性が高まることが示唆されました。

01

ケラチン・ペプチドを軸にした処方設計

VK BOOSTER SERUM MISTは、 ケラチン・ペプチドを主要な機能性成分として設計しています。

  • オリジナル活性ケラチン KERATEINE®(加水分解ケラチンなど)
  • KeraBio™ K31(バイオペプチド)
  • 加水分解タンパク

※KeraBio is a trademark of the CRODA group of companies.

ひとつの原料だけに機能を求めるのではなく、 分子量や性質の異なるケラチン・ペプチドを組み合わせ、 ひとつの完成処方として設計することを重視しています。

毎日のケアに使用する製品だからこそ、 1回の適用だけでなく、 繰り返し適用したときの毛髪内の挙動にも着目しました。

02

蛍光標識によって毛髪内分布を可視化

今回の試験では、蛍光標識試薬「TAMRA-SE」を使用しました。 TAMRA-SEは、主にタンパク質やペプチドなどが持つ 一次アミノ基と反応し、蛍光標識する試薬です。

ブリーチダメージ毛に各処理15分間の浸漬とすすぎを行い、 適用なし・1回・5回・10回の毛髪断面を 蛍光顕微鏡で観察しました。

試験手順:各処理15分間浸漬、すすぎ、厚さ10μmに切片化、蛍光顕微鏡で観察

今回着目したのは、繰り返し適用した際の毛髪内分布です。
1回・5回・10回の適用条件を比較し、 毛髪断面の蛍光の変化を観察しました。

03

5回・10回の適用で、より明瞭な蛍光を確認

VK BOOSTER SERUM MIST 適用なし 毛髪断面 蛍光顕微鏡画像 10倍
適用なし
試験画像 © Croda Group of Companies(許諾使用)。
画像および試験資料の無断転載・複製・改変・再配布を禁止します。
VK BOOSTER SERUM MIST 1回適用 毛髪断面 蛍光顕微鏡画像 10倍
1回適用
試験画像 © Croda Group of Companies(許諾使用)。
画像および試験資料の無断転載・複製・改変・再配布を禁止します。
VK BOOSTER SERUM MIST 5回適用 毛髪断面 蛍光顕微鏡画像 10倍
5回適用
試験画像 © Croda Group of Companies(許諾使用)。
画像および試験資料の無断転載・複製・改変・再配布を禁止します。
VK BOOSTER SERUM MIST 10回適用 毛髪断面 蛍光顕微鏡画像 10倍
10回適用
試験画像 © Croda Group of Companies(許諾使用)。
画像および試験資料の無断転載・複製・改変・再配布を禁止します。

KERAFFECT VK BOOSTER SERUM MIST 毛髪断面
観察倍率10倍。原画像の一部を同じ大きさで切り出し、拡大して掲載。
明るさ・コントラスト・色調は変更していません。

Croda社試験画像 © Croda Group of Companies(許諾を得て使用)

適用なしの毛髪では蛍光が弱く、 1回適用した毛髪では、オレンジ色の蛍光が確認されました。 さらに、5回・10回適用した毛髪では、 1回適用と比較してより明瞭な蛍光が観察されました。

試験実施者は、この結果について、 適用回数に伴い毛髪への浸透性が高まることを示唆すると報告しています。

繰り返し適用することで、 毛髪への浸透性が高まる可能性が示されました。

04

このオレンジ色は何を見ているのか?

今回の画像を理解するために重要なのが、TAMRA-SEの特性です。 TAMRA-SEは、主に一次アミノ基を持つ成分を蛍光標識します。

オレンジ色の蛍光は、 標識された成分が毛髪断面のどこに分布しているかを示します。 蛍光がより明瞭に観察されたことは、 繰り返し適用による毛髪内分布の変化を示唆しています。

ただし、画像の明瞭さをそのまま浸透量の数値に置き換えることはできません。 特定のケラチン・ペプチド単独の浸透や、 すべての配合成分の浸透を判断することもできません。

05

原料だけではなく「処方」として考える

ヘアケア製品は、ひとつの原料だけで構成されているわけではありません。 同じ原料であっても、 配合量や他成分との組み合わせなどによって、 完成製品としての挙動は変わります。

「どんな原料が配合されているのか」だけではなく、

「その原料をどのように組み合わせ、 完成処方として毛髪へアプローチするのか」

KERAFFECTでは、この視点を大切にしています。 今回の試験で確認された蛍光分布の変化は、 継続使用時の毛髪内の挙動を考え、 処方設計を検証する知見となります。

「処方設計」という視点

サロンで使用する処理剤やヘアケア製品を選ぶとき、 配合されている成分を見ることはもちろん重要です。 しかし、成分名だけでは、 製品を使用した毛髪がどのような状態を示すのかまでは分かりません。

KERAFFECTでは、原料研究・処方設計・製品での検証をつなげながら、 プロフェッショナルが毛髪と向き合うための製品開発を続けています。

「毛髪上で実際に何が起きているのか。」

1回の適用から繰り返し適用まで。 これからも可視化・検証を重ねながら、 KERAFFECTの処方設計を進化させていきます。

06

試験概要

試験実施 Croda Japan R&T
試験対象 KERAFFECT VK BOOSTER SERUM MIST
試験毛 ブリーチダメージアジア人毛
適用回数 適用なし・1回・5回・10回
処理時間 各処理15分間
蛍光標識 TAMRA-SE
観察方法 すすぎ後、厚さ10μmの毛髪断面を蛍光顕微鏡で観察
観察倍率 10倍
試験結果について

※本試験は、特定の試験条件下で、 蛍光標識された成分の毛髪内分布を観察したものです。 すべての配合成分の浸透、 特定成分単独の浸透、浸透量の増加率、 または製品の効果・効能を示すものではありません。 5回と10回の浸透量の差や、 補修効果の増大・持続性を直接評価したものではありません。